
素敵なインプラント 歯科医院
ガンの治療法として紹介したように、自殺遺伝子を強制的に組み込んで自滅に追いやる方法も考えられるが、いまのところ実用技術としてのメドが立っていない。
それよりもウイルス感染していないリンパ球を探す、またはウイルスが侵入できないようなリンパ球を新たに育てる、といった方法で対抗するほうが現実的なのである。
では、どのような具体的方法が検討されているのだろうか。
現在、アメリカなどで行われている臨床応用の内容を見ると、大きく2つの考え方に分けられる。
1つは、エイズウイルスがもっている特殊なタンパク質を作る遺伝子を利用して、エイズウイルスに特に強いTリンパ球を大量に作ろうとする技術だ。
ここで、ハシカやポリオなどの予防接種のメカニズムを思い出してもらいたい。
予防したい病気の原因ウイルスを殺すか力を弱めるかして、注射によって体内に入れてやる。
すると、免疫システムによってウイルスが排除されるとともに、ふたたび同じウイルスが侵入したときに備える抵抗力が生まれる。
ひとたびウイルスの侵入を経験すると、その記憶をもったリンパ球が体内に作られて残されるので、再度の侵入では抵抗集団を素早く組織できる。
反応して、免疫が作られているのがわかる。
つまり、免疫システムは侵入者の全身を見て何者かを判断するのではなく、侵入者の身体の一部を作っている特定のタンパク質を手掛かりに防衛姿勢をとるのである。
証拠となるタンパク質があると、本人がいなくても攻撃態勢を解かず、つねに闘える状態にあると考えればよいだろう。
このような仕組みを治療や予防に応用できるのではないか、というのがエイズ遺伝子治療の1つの考えかたとなっている。
じつのところ、より正確にいうと、ワクチンは主に免疫系のなかにある抗体の生産をうながすことで、外部から入ってきた抗原にたいして反応させようとする。
これにたいしエイズ治療の場合は、抗体より攻撃力の強い細胞傷害性リンパ球という細胞を増やそうと目論んでいる、という違いはある。
しかし外から意識的に異物を入れてやることで免疫力を強めようとする、という点には変わりがないのである。
もう1つのエイズ治療法の発想は、健康なTリンパ球に遺伝子を入れてウイルスにたいする抵抗性をもたせようとするものだ。
ウイルスに感染されているといっても、すべての免疫細胞が侵入されているケースは少ない。
とくに、造血幹細胞と呼ばれるリンパ球の母体となる組織が無事ならば、生まれた直後のリンパ球は健康なので、エイズウイルスの対抗力として使える。
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